Wikipediaは6クリックでどの記事にも行ける?「六次の隔たり」を試す方法
「Wikipediaは、リンクを6回たどればどの記事にも行ける」。そんな話を見かけたことはありませんか。本当でしょうか。
「6クリック」は、記事の中のリンクだけで目的地を目指す話
たとえば、ある記事から始めて、別の記事を目指すとします。使えるのは、いま開いているWikipedia記事の本文にあるリンクだけです。検索窓にゴールの記事名を入力したり、外部サイトから答えを探したりはしません。
リンクを1つ押すたびに1クリックと数えます。
この図なら、リンクを押すのは3回です。こうしてスタートからゴールまで何回クリックしたかを競う遊びは、ウィキレーシングやWikipediaゴルフとも呼ばれます。
「必ず6回」とは言えない3つの理由
リンクには向きがある
記事Aから記事Bへ行けても、記事Bに記事Aへのリンクがあるとは限りません。行きと帰りで必要なクリック数が違うこともあります。
Wikipediaはいつも同じ形ではない
記事とリンクは編集によって増減します。日本語版と英語版も別のリンク網です。ある時点のある言語版で見つかった道筋が、別の言語版でも同じように使えるとは限りません。
数え方で結果が変わる
一覧記事や年の記事を使ってよいか。ページ内検索や「戻る」を使ってよいか。別名のページから自動で移動する「リダイレクト」を1クリックに数えるか。ルールが違えば、同じスタートとゴールでも結果は変わります。
だから「6」は絶対の上限ではありません。遠そうな記事も少ないクリックでつながることがある。その面白さを表す目安と考えるのが自然です。
5分で試すなら、最初にルールを4つだけ決める
- スタートとゴールを1記事ずつ選ぶ
- Wikipediaの本文にある記事リンクだけを使う
- 検索、外部サイト、ページ内検索は使わない
- 押したリンクとクリック数をメモする
最初は、関係が遠そうでも誰もが知っている題材を選ぶと遊びやすくなります。「動物から料理」「スポーツから歴史上の人物」のように、分野の違う記事を組み合わせてみてください。題材が細かすぎると入口になるリンクが見つからず、面白さより行き詰まりが勝ちやすくなります。
ゴールに着いたら、今度はスタートとゴールを入れ替えてみましょう。行きと同じ道を戻れないことがあり、リンクの向きがよく分かります。
6回を超えても、「6クリック説」の反例とは限らない
自分が8クリックかかったからといって、最短の道筋も8クリックとは限りません。見落としたリンクから、もっと短く行ける可能性があるためです。
逆に6クリック以内で着いたとしても、分かるのは「その組み合わせで、その時点のルールでは行けた」ということだけです。Wikipedia全体について証明できたわけではありません。
この遊びの面白さは、説を白黒つけることより、自分ならどの言葉を手がかりにするかにあります。最初は「日本」「人物」「科学」のような幅広い記事へ進み、ゴールが近づいたら具体的な記事へ絞り込む。試すたびに、自分の連想の癖も見えてきます。
スタートとゴールを自分で選ぶのに迷ったときは
WikiRaceなら、スタートとゴールを選んで、Wikipediaの記事リンクだけをたどるレースをすぐ始められます。会員登録は必要ありません。「本当に近道があるのか」を、自分の手で確かめてみてください。
ひとりで6クリック説を試す